グランドスタッフ
グランドスタッフの仕事内容
私たちが飛行機を利用する際、空港に行き、チェックインカウンターなどで最初にお世話になるのがグランドスタッフだ。さわやかな笑顔の接客が印象的で、華やかなイメージがあることから、グランドスタッフに憧れる人は多い。
グランドスタッフの仕事は、旅客の搭乗手続きを行う「チェックイン業務」や搭乗ゲートで搭乗案内をする「ゲート業務」、飛行機が空港に到着してから荷物の引き渡し場所で乗客の荷物のケアをする「バゲージクレーム業務」、自分が担当する便の旅客数や特別なケアを必要とする旅客を確認する「オフィス業務」などがある。ほかにも、未搭乗の旅客を探す「トラフィック業務」や、旅客の目には触れないバックオフィスでの「オペレーション業務」と呼ばれる運航を地上から支える業務もあり、「グランドスタッフの仕事」といっても業務内容は実に幅広い。
最近では自動チェックイン機の普及や旅客が自分で手荷物を預ける端末の導入など、空港サービスの自動化が進んでいるが、機械に不慣れな旅客への対応やイレギュラー時の旅客への対応、特別なケアを要する旅客への対応をはじめ、グランドスタッフによるサービスの需要は変わらない。むしろ、従来の業務の自動化によって、人にしかできないきめ細やかなサービスがより求められるようになってきているともいえる。
また、業務内容以外にグランドスタッフという仕事の特徴にあげられるのが、早朝から深夜にまでおよぶシフト制の勤務形態と、頻繁に更新されるサービスや運賃などの知識の習得。勤務は主に4日勤務して2日間休む「4勤2休」のパターンを採用している会社が多く、勤務日にも早朝から勤務する「早番」と午後からの「遅番」があるケースが多い。グランドスタッフとは、常に体力と精神力、学ぶ姿勢が要求される仕事なのだ。
グランドスタッフになるには
多くのグランドスタッフはANAやJALなどの制服を着用しているので、「グランドスタッフは航空会社の社員なんだろう」と思う人も多いだろう。しかし、航空会社が直接採用しているグランドスタッフは、実はそれほど多くない。ほとんどのグランドスタッフは、航空会社のグループ会社の「旅客ハンドリング会社」や「空港地上支援会社」といった旅客サービスや空港地上サービスを専門とする会社、あるいは地方空港では航空会社から空港支店業務を請け負った「総代理店」が採用している。
また、空港の規模や就航便数によって、業務の範囲も異なる。例えば羽田や成田、関西などの大規模空港では、「午前中はチェックイン業務、午後はゲート業務」というように、担当業務が決まっていることが多いが、便数が少ない地方の小規模空港では、チェックインからゲートでの見送りまで、1便に関わる一連の業務を同じグランドスタッフが担当するケースも。
グランドスタッフになりたい人は、どの空港で働きたいか、どの航空会社を担当したいのかをよく考えて、応募する会社を選ぼう。
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