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客室乗務員

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CAの仕事の2本柱「保安」と「サービス」

航空会社と聞いて誰もが思いつく職業、それは客室乗務員だろう。客室乗務員は英語名を「キャビンアテンダント(Cabin Attendant)」や「フライトアテンダント(Flight Attendant)」、「キャビンクルー(Cabin Crew)」といい、ANAやJALをはじめ日本の航空会社ではキャビンアテンダント、略して「CA(シーエー)」と呼ぶ会社が多い。

 

客室乗務員には、大きく分けて2つの役割がある。もっとも重要なのが、「保安要員」としての役割。機内では乗客の安全を確保し、万が一緊急事態が発生した際には、機外への脱出準備や誘導を行う。また、煙、異臭、異常音など安全運航に支障をきたすようなサインがないか、常に機内の様子に注意を払っている。そのため、緊急・保安上の観点から、「客席数50席に対し、1名以上の客室乗務員を乗務させなければならない」と法律で決められている(※)。具体的には、50座席当たり1名(端数切り上げ)かつ、緊急脱出時配置数(ドア1つに対し1名)を下回らないこと、とされている。ただし定員19人以下の旅客機にはCAが乗務する必要はない。

 

CAは一度訓練を受けるとすべての飛行機に乗務できるわけではない。乗務する飛行機の種類(=機種)ごとに訓練を受け、乗務資格を取得する必要がある。また、乗務資格を維持するためには年に1回エマージェンシー訓練(救難訓練)を受けなければならない。

 

もうひとつの役割は、みなさんにもおなじみ「サービス要員」。機内で乗客が快適に過ごせるよう、心をこめてサービスをする。ファーストクラスやビジネスクラスでは、行き届いたサービスをするため、法律で定められている数より多くのCAが乗務していることがほとんどだ。

 

※国土交通省が定めた「航空法第214条」には、「客室乗務員は当該航空機の型式及び座席数又は旅客数にそれぞれ適応して定められていること」とのみ記載されており、具体的な数は書かれていないが、通常は客席50席に対して客室乗務員が1名以上乗務する。

セールス要員、PR要員としての役割も

最近、LCC(Low Cost Career、格安航空会社)では無料の機内サービスを廃止している。そのかわり、飲み物や食べ物、オリジナルグッズなどを機内販売する。機内販売の売上によって歩合給がつく会社も多い。こうしたケースでは、CAはセールス要員とも言えるだろう。

 

また航空会社が主催するイベントや、新聞・雑誌の記事にCAが登場することもよくある。この場合、CAはPR要員を務めていることになる。

 

このように、CAにはたくさんの役割があるが、もっとも大切な役割は「保安要員」だということをきちんと知っておこう。

 

 

各CAの採用事情については以下をチェック!

 

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