メニュー

自衛隊パイロット - 航空業界専門の求人サイト「航空人WEB」

自衛隊パイロット

 陸海空の自衛隊は戦闘機から輸送機、哨戒機、各種ヘリコプターなど多くの航空機を運用している。自衛隊パイロットは国防と災害時などの救難などを通して社会に貢献できることから、民間のパイロット同様に志望する人は多い。その航空自衛隊と海上自衛隊パイロットの採用ソースの核は高校卒業者を対象(航空自衛隊は18歳以上22歳未満、海上自衛隊は18歳以上23歳未満)に毎年実施している「航空学生」だ。なお、陸上自衛隊は隊員のなかからパイロット要員を選抜しているので、パイロット要員としての採用ソースはない。

 

 2019年度実施の採用試験では航空自衛隊が約70名、海上自衛隊が約80名で、毎年ほぼ同数の規模で行われている。試験は1次試験が筆記試験と適性検査、2次試験が航空身体検査と口述試験と適性検査、3次試験が航空自衛隊は操縦適性検査と医学適性検査、海上自衛隊は航空身体検査(一部)となっている。

 

 国語、数学、英語、そして地理歴史・公民又は理科から1科目選択の筆記試験は、高校時代に学んだ範囲で出題される。航空身体検査は民間の第一種航空身体検査基準とほぼ同じ基準だが、自衛隊独自の基準もある。航空自衛隊のみで実施される3次試験の操縦適性検査は、実際にT-7練習機に搭乗して行う検査で、上空で試験官のパイロットの指示に従って受験者が操縦するというもの。現在採用試験で実機による操縦適性検査を実施しているのは航空自衛隊のみとなっている。

 

 航空学生として入隊すると約2年間の航空学生課程で自衛隊員としての基礎とパイロットの基礎を学んだ後に操縦課程に進む。途中、航空自衛隊は戦闘機要員、輸送機・救難機要員に分かれ、海上自衛隊は固定翼要員、回転翼要員、そして戦術航空士要員に分かれて訓練を受けてパイロットの証しであるウイングマークを取得、さらに実用機での訓練を積んで入隊後5~6年程度で各部隊に配属される。

 

 なお、航空自衛隊と海上自衛隊では航空学生の他にも「一般幹部候補生(一般)」の「飛行要員」の区分を受験してパイロットになる方法もある。大卒程度試験の場合は主に22歳以上26歳未満の者(20歳以上22歳未満の者は大卒(見込含)、修士課程修了者等(見込含)は28歳未満)。採用人数は航空学生より少ないが、就職活動の一環として受験をする大学生も多く、大卒の社会人でも受験できる。

Copyright©航空人WEBAll Rights Reserved. login