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エアラインパイロット - 航空業界専門の求人サイト「航空人WEB」

エアラインパイロット

未経験者対象の「自社養成パイロット」の募集

 飛行機の操縦経験のない一般学生を対象に採用している「自社養成」は、ANA、JAL 、スカイマーク、ANAウイングス、Peachの5社が制度を設けている。入社後に仕事としてライセンスを取得するため訓練費の負担がないので(Peachは海外での初期訓練費用のみ自己負担)、幅広い人が挑戦できる人気の採用ソースになっている。

 

 応募条件はANA、JAL、スカイマークは大学卒業予定者もしくは卒業後3年以内の者、大学院の修了予定者もしくは修了後3年以内の者で、ANAウイングスとPeachはそれに高等専門学校、短大の卒業者、Peachは専門学校卒業者も可として、それぞれ年齢制限は設けていない。

 

 採用試験は基本的に各社ともエントリー試験(筆記試験)の後に面接、航空身体検査、航空(飛行)適性検査、英会話試験などを実施している。そのため3月のエントリー開始と同時に試験が始まるスケジュールで実施している会社が多い。難関は潜在的なパイロットとしての生まれ持った適性を確認される航空身体検査と航空(飛行)適性検査だ。受験準備などの努力だけではカバーできない検査で、特に航空身体検査は気圧の低い上空での業務に対応できるかどうか、眼だけではなく全身がくまなく検査される厳しいものだ。

 

 JALは毎年70人規模の採用、ANAは採用予定者数未発表、他のエアラインはそれぞれ若干名の採用で、パイロットになることを目指して努力してきた人に加えて、就活の課程でこの制度を知って挑戦する人も多く、採用試験は極めて倍率が高い。

 

ライセンスを取得した有資格者対象の募集

 航空大学校、私立大学のパイロット養成コース、民間の養成訓練校出身者を対象にした採用はエアライン各社で行っている(ANAは航空大学校と指定の私立大学パイロット養成コース新卒者限定)。航空大学校が最も多くの卒業者を各エアラインに送り出しているが、近年は東海大学、桜美林大学、法政大学、第一工業大学のパイロット養成コース卒業者の就職が極めて好調だ。また、民間の養成訓練校出身者も年々就職率が上がっており、2019年には初めてJALから内定を得た人も出てきた。

 

 エアラインは在学中に確かな操縦技量を身につけ、知識、教養、人間性、社会性などをバランス良く兼ね備えている人を求めている。今後の景気動向次第で就職率の増減があると思われるが、ライセンスを取得しているという強みを生かすチャンスをつかんだ人は数多くいる。

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