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数多くのパイロットを輩出 指定航空従事者養成施設・HONDAグループ本田航空の見せるさらなる進化 - 航空業界専門の求人サイト「航空人WEB」

数多くのパイロットを輩出 指定航空従事者養成施設・HONDAグループ本田航空の見せるさらなる進化

hondakouku

 

 本田航空は2021年から大分フライトトレーニングセンターを拡張・機能強化し、首都圏のホンダエアポートと併せて実施していた指定養成コースを大分空港に一元化する。また新たな双発訓練機としてダイヤモンドDA42も2機導入し、エアラインをめざすパイロットたちの訓練態勢をさらに充実させる。

 

※掲載写真はイメージ図を除き2020年1月以前に撮影されたものです。

 

 本田航空は、ホンダ創始者である本田宗一郎の大空への夢から生まれた。本田宗一郎は、幼少期の1917年にアメリカの飛行家アート・スミスの曲芸飛行を見て飛行機に関心を抱いたが、日本は戦後、一切の航空活動を禁じられたためにオートバイの製造からスタートした。しかし英国のマン島TTレースで初優勝した翌1962年には航空事業への参入を表明し、国産機の設計を募集する新聞広告も掲載した。そして1964年には本田航空(当初の社名はホンダエアポート)を設立し、埼玉県桶川に専用の飛行場も開設したのである。実際にホンダの飛行機が実現するのはホンダジェットまで待たなくてはならなかったが、その間にも本田航空は訓練事業などを通して多くのパイロットを育ててきた。

 特徴的なのは、一般向けの訓練だけでなく、ANAウイングスやピーチ・アビエーションといったエアラインの自社養成訓練、4年制大学操縦コースの訓練、JALやANAで後進の指導にあたる教官パイロットの訓練、JAXA宇宙飛行士や官公庁航空部門のパイロット訓練、そして防災ヘリやドクターヘリパイロットの育成の訓練など、これから航空業界に踏み出そうという人だけでなく、すでに航空業界の第一線で活躍しているパイロットの訓練に関しても長く実績を積み重ねてきたということだ。プロを育て、プロを鍛える飛行学校なのである。

hondakouku座学の様子。実地での飛行訓練に入るための航空法・航空気象などをしっかりと学ぶ

 

 本田航空は、国内でゼロから事業用操縦士技能証明(事業用ライセンス)及びエアライン就職で必須となる計器飛行証明取得までをめざす「国内一貫教育コース(CPL Course)」、双発機での訓練を行う「多発限定コース(MR Course)」、そして「計器飛行コース(IR Course)」の3つのコースに関して、日本の民間飛行学校としては唯一「指定養成」の認定を受けている。

 指定養成というのは、自動車でいえば公認教習所のイメージに近い。通常、飛行機のライセンスを取得するためには、必要な訓練を受け学科試験に合格したうえで国土交通省航空局の試験官による実地試験を受ける必要がある。しかし指定養成施設の場合は、校内の技能審査員による技能審査(自動車教習所でいう卒業検定)が行われるのである。

 航空局の試験官による実地試験は申込をしてから翌月に予定され、数週間もの待ち時間があるのが普通で、その間の技量維持などに苦心することもある。そして天候等要因で実地試験ができなかった場合、試験日はさらに翌月以降設定となる可能性がある。しかし指定養成施設ならば、校内で技能審査を受けられるためにスケジュールを組みやすい。もちろん指定養成施設として認められるためには、訓練施設や教官、訓練内容などの厳しい条件をクリアーしたうえで、さらに実績も示さなくてはならない。そうした条件を満たしているという安心感も、訓練校を選ぶ大きな理由になるだろう。

 ちなみに、本田航空は海外でライセンスを取ったうえで日本の事業用ライセンスを取得しようという人のために「海外ライセンサーコース」も設けているが、こちらは指定養成ではないため、事業用課程においては航空局の実地試験を受けることになる。もちろん指定養成の認められている飛行学校ということで、その訓練の質の高さは約束されているし、事業用ライセンス取得後に計器飛行証明をめざす場合には指定養成コースを選択することができる。

hondakouku飛行前点検の様子。チェックリストをみながら一つ一つ丁寧に点検を行う

 

 本田航空が大分フライトトレーニングセンターを開設したのは2013年のことだ。ここだけですでに約200人もの卒業生を輩出してきたが、2021年には約9億円を投資して格納庫や訓練教室などを増築。さらに新型訓練機としてダイヤモンドDA42×2機とFTD(訓練用シミュレーター)を導入し、受入れ可能な訓練生を従来の30人から70人に増員する。

hondakoukuダイアモンドエアクラフト社製DA42国内最新型式2機及びFTDを導入

hondakouku2021年に増築される格納庫イメージ。さらなる訓練環境の充実化を図る

 

 訓練生は原則4名のクラスごとに入学し、寮生活を送りながら共に訓練を受ける。国内一貫教育コースはフェーズ1(自家用相当。約5ヶ月~)とフェーズ2(事業用相当。約6ヶ月~)に分かれており、従来はフェーズ1を桶川のホンダエアポートで訓練していたが、今後はすべての訓練を大分フライトトレーニングセンターで行うことになる。訓練機はグラスコックピットを備えたセスナ172Sで、本田航空では10機を保有している。

 事業用ライセンスを取得すると、次は多発限定コース(約3ヶ月~)と計器飛行証明コース(約4ヶ月~)に進むことになる。訓練はやはり大分フライトトレーニングセンターで行われ、訓練機としてはグラスコックピットを備えたビーチクラフトG58バロンと、6月からはダイヤモンドDA42が加わる。

 訓練地としての大分空港の魅力は、まずは訓練空域の近さにある。最短10分未満で到達でき、無駄が少ない。また空港自体も海に面しているために騒音などの問題が少なく、エアポートワークでも離着陸の制限を受けることがない。もちろん大分空港は定期便の航空会社も発着する空港であり、旅客機と同じ空を共有するという喜びも大きいだろう。

 また大分空港にはILSやVOR/DMEなど計器飛行用の施設が整っているが、ここを中心とした九州、四国、中国地方には計器飛行訓練に適した空港が多い。さまざまな空港で訓練を行うことで、質の高い訓練を行うことが可能なのである。

お話をうかがった方

ホンダフライトトレーニングセンター長
板倉利治

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元エアーニッポン常務取締役運航本部長。YS-11やボーイング737の機長および教官を務め、シミュレーターを使った訓練態勢の構築などを担当した。総飛行時間は1万2630時間。

 

 本田航空は、本田宗一郎の「大空への憧れを青少年に実現させてあげたい、人と社会の為に空をもっと身近にしたい」という想いを引き継ぎ、防災ヘリやドクターヘリの運航、飛行機操縦訓練などを通して社会に貢献してきました。

 ホンダフライトトレーニングセンターは、本田航空の乗員養成部門として、航空交通機関の社会に果たす役割の重要性を認識し、今までの経験を活かしつつ、更なる進化を成しとげ、安全運航を維持する要員の育成に確実に対応し、社会および航空界のニーズに応えるべく、安全を最優先に、自主的、建設的努力を続けてまいります。

本田航空の就職実績2020年1月現在(五十音順)

アイベックスエアラインズ、天草エアライン、ANAウイングス、オリエンタルエアブリッジ、AIRDO、ジェイエア、スターフライヤー、ソラシドエア、フジドリームエアラインズ、北海道エアシステム、ジェットスター・ジャパン、春秋航空日本、スカイマーク、日本航空、日本エアコミューター、日本トランスオーシャン航空、Peach Aviation

本田航空の訓練生受託実績

国土交通省航空局、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、日本航空、全日本空輸、Peach Aviation、スカイマーク、共立航空、三菱重工業、富士重工業、読売新聞社、毎日新聞社、朝日新聞社

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