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株式会社ソラシドエア 木本 佳希さん - 航空業界専門の求人サイト「航空人WEB」

株式会社ソラシドエア 木本 佳希さん

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航空機の不具合を分析し、整備作業のために必要な作業指示書を作成する技術部。ソラシドエアでは、利用者から寄せられる要望にもスピーディーに対応するため、技術部が中心となった連携体制がとられている。
今回ご登場いただくのは、技術部エンジニアリンググループの木本さん。

一等航空整備士の経験を活かしながら、安全で快適なフライトをオフィスからバックアップする。

photographs by Fukazawa Akira

月刊エアライン2020年3月号(1月30日発売)より転載

SNJ航空機メーカーとのやり取りは英語がメイン。英会話の経験は一切なく、実戦投入でとりあえず電話をかけるところから始めたという。「喋ればなんとかなります」と豪胆な一面も

Q:仕事内容と1日のスケジュールを教えてください

 技術部は、飛行機で発生した不具合に対して分析と改修を行なっている部署です。例えば、お客様からの問い合わせ窓口であるCS推進室や客室乗務員を通して要望や意見が寄せられた場合、整備本部・客室本部・CS推進室の3部署でミーティングを実施します。そこでどうやって改善・改修できるのかという部分を現場と調整し、整備士にお願いする作業手順書を作成することが主な仕事です。整備する上で不都合や改善すべきことがあった場合も、海外の航空機メーカーとテレビ会議などを通じて解決策を検討します。

 基本的に勤務は9時から18時のデスクワークですが、夜間整備に立ち会うこともあります。

Q:この仕事を志したきっかけはなんですか?

 子供の頃、父に連れられて山口宇部空港や広島空港で飛行機を見る機会がありました。その頃は色々な職種を知らなかったこともあり、パイロットになりたいと思っていましたが、日本航空第二高等学校(現 日本航空高等学校石川)在校中に整備士の職に出会いました。職人気質な教官が多く、話を聞くうちに整備士って結構面白そうだなと思うようになり、併設の日本航空大学校進学後はYS‐11の一等航空運航整備士の資格も取得しました。

 ソラシドエアはそれまで利用した経験はありませんでしたが、職場見学の際に触れたアットホームな雰囲気に憧れました。学校OBからも規模的に最初から何でもやらせてもらえると聞き、若い頃はバリバリ仕事をした方が自分のためになりますし、経験も積めると思いソラシドエアという選択をしました。

Q:日頃どういったことを心がけて業務に取り組んでいますか?

 航空業界では、知らずにやると取り返しがつかないことになってしまうことが多々あります。そういったことを防ぐためにしっかりと勉強し、根拠のある発言や行動をするよう心がけています。整備士に対して作業指示を出すのは技術部ですが、それに従ってなにか問題が発生した場合は整備士の責任になってしまいます。そうならないように、前段階でしっかりと根拠を持った作業指示書を作ることが大切です。その点は、実際に現場で整備士として働いてきた自分の経験も活かせていると思います。

 また、日頃から自ら積極的に発言したり行動したりするようにしています。部品契約の際、「こういった懸念がある」と伝えてはじめて「実はこういったオプションがある」という話をメーカーから引き出すことができました。言われたままを受容するのではなく、自分から発信していくことの大切さを心に留めて業務に取り組んでいます。

SNJ学校OBの話から、ソラシドエアの社風が自分にとってベストだと感じた木本さん。「濃い経験は自分の力になる。ぜひソラシドエアを選んでください」

Q:今後の目標を教えてください

 整備士から部品調達、スタッフ業務と、異動を重ねる度にできることや可能性が増えていっていると感じています。今後、どういった異動があるかは分かりませんが、様々なことに挑戦し、自分自身の可能性をどんどん広げていきたい。それが会社にとっても良い結果につながればうれしいですね。

 また、他本部の業務を知り、本部同士のつながり作ることで、会社全体の仕事の効率化、円滑化にも貢献したいと考えています。運航本部や運送本部といったつながりのある他本部の仕事も経験してみたいですね。

Q:航空業界を目指す学生さんへ

 航空業界に入る前は、パイロットや整備士、客室乗務員など、特定の職業一本に意識が向いてしまうものです。私もそうでした。けれど、入社してみると、スタッフ業務などの間接部門の一員となり、そこから広がる世界もあります。ひとつの職にフォーカスしてしまうのではなく、自分の可能性を広げてどんどん色々な職種にも挑戦してみてください。

 また、同じ航空業界でも会社の規模によって経験できることに違いがあり、ソラシドエアでこそできる経験というものも非常に多いと実感しています。濃い経験は自分の力になります。そして、航空業界を生き抜く上でかなり重要なものです。

 

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☆Pick Up 木本さんがいつも必ず持ち歩いているもの☆

 

3年前、当時2歳だった娘さんから初めてもらった手紙を財布に入れて常に持ち歩く。一等航空整備士の資格試験など、家族の支えがあってこそ頑張ってこられたという。

今回お話をうかがった方

株式会社ソラシドエア
整備本部 技術部 エンジニアリンググループ
木本 佳希さん

SNJ

2012年に新卒で入社。4年間整備士として勤務し、一等航空整備士資格の取得。航空機部品の調達業務などの担当を経て、2019年4月から技術部に配属。

 

【リフレッシュ方法】

社内のクラブ活動であるワンダーフォーゲル部に所属し、ボルダリングやハイキングを楽しむ。現在、山梨県でのグランピングを計画中。子供と遊ぶこともリフレッシュに。


【座右の銘】

「人生に失敗はない」

なにか失敗をしたとしても、後々笑い話や糧になったのならばそれは失敗ではない。失敗してやめるのではなく、それを克服するために努力すれば結果的にプラスになる。自分自身の経験から感じていたことを的確に表している言葉です。

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