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エアバス・ジャパン株式会社 西岡 純さん - 航空業界専門の求人サイト「航空人WEB」

エアバス・ジャパン株式会社 西岡 純さん

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2019年6月に創立50周年の節目を迎えたエアバス。その日本法人であるエアバス・ジャパンでは、現地採用の日本人スタッフが多国籍な同僚とともに働いている。

今回ご登場いただくのは、フィールド・サービス・レプリゼンタティブの西岡 純さん。

日本の航空会社内に構えたオフィスにてエアバスに対する質問や要望に応えることで、エアバス機の日々の運用をサポートしている。

photographs by Yoshioka Atsushi

月刊エアライン2020年5月号(3月30日発売)より転載

jal「ひとりで働いていたら心が折れていたかもしれません」と、チームの存在の大きさを語った西岡さん。最年少かつ経歴の浅い西岡さんは、チームの先輩たちから多くを学んでいるという

Q:仕事内容と1日のスケジュールを教えてください。

 私たちのチームは、エアバス機を運航している航空会社の社内にオフィスを構え、オンサイトサポートを行なっています。簡単に言うと、エアバス機に対する質問や要望に応える部署です。

 質問の7割は整備や運航に関わる技術的なものです。例えば、航空機に発生した不具合の対処方法やドキュメンテーションの見方、カスタマーポータルであるAirbusWorldの使い方などです。その場で解決するものもあれば、トゥールーズにあるカスタマーサポートとやり取りをしながら長期間にわたって対応が必要になるものもあります。

 現在は4名でひとつの航空会社を担当しており、24時間サポートを行なっています。エアバス機の導入までは7名がシフト制でサポート業務に従事していました。

 受領後のプルービングフライト(慣熟飛行)にも同乗し、現場で整備士やパイロットに「こうした不具合の時には、このような解決策があります」といった情報共有を行なうことも私たちの仕事です。

 朝はだいたい8時半頃に出社しますが、スケジュールは対応しているケースによって日々変わります。

Q:この仕事を志したきっかけはなんですか?

 記憶にある限り、幼稚園の頃から航空業界を目指そうと思っていました。こことは違う場所に連れて行ってくれる飛行機という存在に惹かれたんです。憧れからスタートし、次第にどういう風になればいいんだろうと考えるようになりました。

 残念ながらパイロットの夢は前々職の際に諦めてしまいましたが、それでも飛行機の近くで仕事がしたいと思い、エアバス・ジャパンで働くことを選びました。基本的に航空会社の技術部の方々と一緒に働くことの多い部署なので、いつも飛行機を身近に感じています。とてもやりがいのある仕事です。

Q:日頃どういったことを心がけて業務に取り組んでいますか?

 感情的にならないように心がけています。航空会社の方たちのイレギュラーに応えるという仕事ですので心配事はたくさんあるのですが、冷静に、どのように対応すればいいのかを考えて行動するようにしています。

 また、インターナショナルカンパニーであるエアバスでは、様々な国籍のスタッフが様々な考え方を持って働いていてるので、刺激を受けることばかりです。今まで自分の中にはなかった考え方などを吸収することができ、自身の成長にもつながります。

 さらに焦りも禁物ですが、そういったプレッシャーのかかる環境でもスムーズに仕事を進められるようなチームの体制が作られています。昔は割と感情的になることが多かったのですが、エアバス・ジャパンに入社したことで考え方が変わったと感じています。

nishiokasanランチは同じ航空会社で働くエアバス社員で一緒にとるのが習慣。日本、フランス、シンガポールと多国籍なスタッフが揃う

Q:今後の目標を教えてください

 経験値をどんどん増やし、一人前になりたいですね。毎日様々な質問を受けますが、今はわからないこともたくさんありますので、毎回勉強し、経験値を上げることに努めています。

 この仕事は5年でようやく分かってくるものだと言われています。それだけ学び続けられる分野ですので、毎日が刺激的です。もちろん、タイムプレッシャーがかかる仕事ですのでストレスを感じる機会も多くありますが、チームの支えもありますし、担当した航空会社の方から「ありがとう」と感謝の言葉を向けられると次の力になります。

Q:航空業界を目指す学生さんへ

 航空業界といっても、広範囲に様々な職種があります。航空会社、製造業、ケータリング…さらに、エアバスというひとつの会社を見ても、コーポレート、経理、広報、デジタライゼーションなどの将来を考える部門、そして私たちのようなカスタマーサポートと多岐にわたります。

 色々な方と話していく中で、自分は何になりたいのかとイメージしながら情報収集してみてください。その上でがむしゃらに頑張れば道は拓けます。私の場合、本当はパイロットになりたいと思っていました。けれど、今は飛行機の近くで働きたいという第2の夢を叶えました。そうした道もあるのではないでしょうか。

 

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☆Pick Up 西岡さんの仕事の相棒☆

 

チームの仲間からプレゼントされたペンを日々の業務で使用中。「Jun Nishioka」と名前が刻印されている。

今回お話をうかがった方

エアバス・ジャパン株式会社
フィールド・サービス・レプリゼンタティブ フィールドサービス極東アジア
西岡 純さん

nishiokasan

大学卒業後、アメリカでパイロットのライセンス取得。2012年、航空会社に入社。その後航空機メーカーに転職しマーケティングに携わった後、2018年エアバス・ジャパンに入社。

 

【リフレッシュ方法】

週5日は仕事終わりにランニングや水泳をしています。小学生の頃からずっと続いている習慣です。汗をかくことで頭をリセットして、仕事からプライベートへ切り替えています。家族と食事に行くことも楽しみのひとつです。


【座右の銘】

「学び続ける」

学ぶことをストップしたら成長はありません。日々、なにか新しいことを学び続け、常に新たな知識を取り入れて成長していく、それが生きるモチベーションにもなります。仕事に必要な専門知識だけでなく、職場の共通言語である英語についても学び続けています。

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