空港施設保守・点検・給油施設の関連会社
主な仕事内容
空港の滑走路や誘導路は、航空機が安全に運航できるよう日々の点検や補修が欠かせない。滑走路や誘導路は、航空機の運航が終わった深夜から始発便が飛ぶまでの早朝にかけて綿密な点検が行われる。例えば、補修が必要な箇所が発見された場合には、本格的な補修工事が行われるまでの応急措置として、傷んだ舗装面を除去し、コンクリートやアスファルトを混ぜた補修材で修復する。
また滑走路や誘導路は、さまざまな灯火で彩られている。これらはそれぞれに重要な意味が込められており、安全運航にとって重要である。こうした灯火の保守作業も、航空機が飛ばない深夜に行われ、消えた灯火がないことを点検するだけでなく、予防的に交換作業も実施されている。
こうした点検作業は一般的には航空管制運航情報官が行うが、成田や関西、中部など運営が民営化されている空港では、運営会社が行うことが多い。
また、運航支援業務の中で欠かせないもののひとつに、給油がある。航空機が空港に到着し、貨物室から積み荷を降ろしているころ、翼の内側にあるタンクへ給油作業の準備が始まる。
給油方法は、たとえば羽田空港ではジェット燃料は地下配管を通ってランプ内まで通じており、各スポットに設置されたバルブから行われる。バルブと給油車を結ぶために器具が取り付けられると、給油車から伸びる太いホースを接続し、航空機の燃料タンクに燃料を補給する。給油は整備士と調整しながら作業を進めていく。
航空機燃料の会社は、航空機燃料の給油だけではなく、給油施設の維持管理、車輛整備、航空機燃料貯蔵施設の賃貸と運営、石油製品の販売などの業務を行っている。
向いている人
空港照明や滑走路の点検・保守や給油施設の維持管理は技術的な能力が必要となるので、機械・電気関連を学んだ理系出身者の方が有利だ。ただ、入社後に必要な技能講習を受けられるOJTを設けている会社もあるので、文系の方でも挑戦することはできる。
また、保守点検や給油はチームで動くので、チームワーク・協調性のある方が向いているといえるだろう。