航空関連IT会社
主な仕事内容
JALやANAは、自社で必要なシステムを構築する航空IT関連会社を設立している。JALグループでは、㈱JALインフォテック、ANAグループでは、ANAシステムズ㈱が、グループのIT戦略企業としてフライトをIT面から支えている。
これらの企業の具体的な業務としては、例えばJALグループなら2017年11月より導入された「アマデウス アルテア」という旅客システムの総合サポートや座席の予約管理システムの開発などがある。このほかにも航空会社で作成した予約システムのノウハウを生かし、一般企業向けのシステムを作り上げることもある。
さらに、作成した情報システムがきちんと作動するように、機械をメンテナンスする人もいる。システムを運営するには、機材の設営やメンテナンスが必要なので、こうした方面には工学部、あるいは工業系の高校や専門学校を卒業した人が配属される。
もちろん配属された部署によって、仕事の内容は異なるが、「コスト削減に役立った」「顧客の利便性が向上した」と実際に自分が携わったシステムが活用されているのを目の当たりにすると、仕事のやりがいを実感することができるという。
航空業界は戦後、飛躍的に成長した業界で、早くから女性を登用し、若い人たちが活躍しやすい分野なのだが、その中でもIT系は、たくさんの若い人たちが活躍し、昇進していくチャンスのある分野だといえるだろう。
航空関連IT会社で働くのに向いている人
ITといえば理系出身のほうがいいのでは？ と思う人もいるかもしれないが、実は多くの文系出身者が活躍している。
例えば、㈱J AL インフォテックは、「コンピューターの専門知識は入社後に教育があるので、入社前に備えている必要はない」と明言。それよりも、航空会社系のIT関連企業ではコミュニケーション能力が求められる。また業務はひとりで遂行することはできないので、他部門とのチームワーク力、クライアントの観点にたった発想力、日進月歩の技術に対応・吸収できる柔軟性を備えていることが大切だ。
